お香典返し・法要供養品選びに迷ったら
お香典返しのご準備
仏式では、仏の世界に旅立つ姿として白装束が用いられることから、お香典返しにさらしが利用されていました。このことが現代に引き継がれたのが、タオル、シーツ、毛布などの繊維製品です。悲しみを覆う、包み込むといった意味でもよく用いられます。
食料品:お茶・のり・椎茸・砂糖
昔の葬儀は、相互扶助の観点から、親族や近隣の人々がお供えを持ち寄って行う習慣がありました。これに対し、通夜に来られた方には振る舞いの席を設け、来られなかった方には品物を贈ったことがお香典返しの原点とされています。お香典返しに食品類を用いるのはこのことの名残。忌明けの法要の引き出物としてもよく使われます。 お茶やコーヒーについては、飲みながら故人をしのぶという習慣からお香典返しの代表的な品物となっています。
石鹸・洗剤・入浴剤
不幸や悲しみを「洗い流す」という意味があるほか、どなたにも使っていただける実用品としてもよく利用されています。
陶器
不幸を「塗りつぶす」という意味に加え、白木を仏の世界に旅立つ白装束にたとえ、二度と不幸がないよう「色直しをする」という意味から利用されています。
木製品
山を神聖なものと考え、崇拝の対象としてきた風習が受け継がれたものです。あたたかな質感と木目が気持ちを伝えます。
陶磁器
昔は、人が亡くなると土に埋葬されていましたが、このことから「人はみな土に還る」という意味を込め、陶磁器を贈って故人をしのぶ習慣があります。
情報提供 : 三越